ベトナムの調査知識・人民証明書(IDカード)について

ベトナムでは9ケタの番号が記載されたIDカードを採用しています。身分を証明する為にも必要ですし、婚姻届を提出する際や国内旅行時にも提示することがあります。また、日本からの送金や受取の際にも不可欠なもので、生活のあらゆる場面でIDカードは必要とされ、シビアな管理が必要とされるものです。

ベトナム人の風習として、2つ以上の名前があることもあり、生まれた時の名前と現在のIDカードに記載されている名前が異なっているケースというのも珍しくありません。中には偽造したIDカードの名を名乗っている人も居ます。ID文化が無い私達日本人には理解し難い部分かも知れませんが、我々もベトナムで調査を行う際、IDカードを辿る事も多々あり、こういった人が調査対象者になると非常に厄介です。

ベトナムでのIDカードの役割は大きく、紛失することで大きなトラブルに発展することもあります。生活の中のあらゆる場面で必要とされるIDカード、もし紛失してしまった場合は再発行にも多大なる時間が掛かります。（ケースによっては1ヶ月以上と言われています）再発行に必要な費用は約2万ドン。日本円に換算すると約100円程度の出費すが、ベトナムの新卒給与が月給12,000円程度と考えると、割高な出費になります。

結婚前提に交際していると思っている相手から「IDカードを紛失してしまったからお金を貸して欲しい」と言われ、その後、音信不通になってしまう…など、ベトナムでのIDカードに関連したトラブルも過去トラストジャパンには報告されています。また、日本と比べると人々はそこまで裕福でないベトナム。治安も整えられて居ないエリアも多く、もし、IDカード紛失や、盗難に遭ってしまったらまず返って来ないと思った方が良いでしょう。ベトナムのIDカードの偽造は、こういった拾得物を利用される事もあります。

結婚相手や会社の社員、取引先の社長などを調査する際、相手のバックグラウンドを調査し、交友関係や過去の交際相手、資産、家族関係などを調査することがあります。そんな時に人民証明書(IDカード)の番号などを入手できると、調査がスムーズに進みます。上述したように、ベトナム人の個人情報が凝縮され、あらゆる公的手続きで利用されているカードであるため、身元の割り出しや素性を調査する上で重要な役割を担います。調査を行う際、対象者の人民証明書の番号を伺うこともあります。早期真相解明の為に、ご協力下さい。